メンター制度は日本の企業で多く取り入れられている教育制度です。新入社員は、仕事のやり方はもちろんの事、会社での過ごし方など、様々な事が分からない状態で入ってきます。何かを教えてもらう立場であった学生生活とお金を貰って働く仕事とでは生活リズムから考え方まで大きく異なるため、おそらく戸惑うことでしょう。その様な新しい環境に置かれた新入社員は、組織で研修などを行いフォローを行わなくてはなりませんが、細部に至るまで指導が出来ないという実情があります。そのため、社会生活や会社に溶け込めず、会社を去ってしまう若者も少なくないようです。
コストをかけて採用を行い、教育を行ってきた会社側からすると、新入社員の早期離職は大きな痛手になります。この様な事態に陥らないために導入されているのがメンター制度なのです。包括的な教育では補いきれない細部や仕事とは直接的に関係しない会社員生活の送り方に至るまでを、先輩社員がマンツーマンでフォローします。教育される側の新入社員も頼れる先輩社員がいてくれるという安心感があると、与えられた職務に専念する事が可能となるでしょう。
また、業務以外の会社員生活のサポートも親身になって行うというのが一般的になっているので、メンターは公私共に頼ることが出来る存在です。新入社員の早期離職を抑えるというだけでなく、健全な成長やモチベーションの向上にも繋がるので、メンター制度は非常に有意義なシステムと言えるでしょう。【参考サイト:メンターに学ぶ!】